
ロシア帝国末期、1909年から1917年にかけて発行された10ルーブル紙幣です。最後のロシア皇帝となったロマノフ朝ニコライ2世の治世下で発行された国家信用紙幣でした。一般的な貨幣は横長の長方形であることが多いですが、こちらは縦長の紙幣です。
第一次ロシア革命後という内政が不安定な時代において、国家の信用力を回復し、金本位制への信頼性を高めるために発行された重要な紙幣でした。表には「この紙幣は金貨と制限なしに交換可能」という兌換文言が、裏面には金貨との交換は国家の資産によって保証される旨や、偽造者に対する罰則等が明記されています。
表面上部中央にはロシア帝国の国章である双頭の鷲の紋章が描かれ、それを精密な装飾枠が取り囲む豪華なデザインが目を引きます。また、赤と緑の鮮やかな発色や偽造防止対策など、高度な印刷技術が確認できます。
帝政崩壊前夜の貨幣制度や社会情勢を今に伝える歴史的資料であると同時に、その芸術的な装飾と印刷技術の高さから美術的評価も高い古紙幣です。お手持ちの古い紙幣やコインの価値が気になっておられましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
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