
安田靫彦 (やすだ ゆきひこ) 掛け軸
先日、近代日本画の巨匠、安田靫彦(やすだ ゆきひこ、1884-1978年)の描いた優美な掛け軸をお譲りいただきました。
安田靫彦は、明治から昭和にかけて活躍した画家で、その端正で品格ある画風で「歴史画の大家」として知られています。しかし、歴史上の人物や物語を描いた大作だけでなく、本作のような花鳥画においても、その才能を遺憾なく発揮しています。
この度の作品は、鮮やかながらも落ち着いた朱色の椿(つばき)の花と、墨の濃淡で表現された葉が印象的です。椿は、厳寒の季節に彩りをもたらす吉祥の象徴として古来より愛されてきました。安田靫彦の筆致は、無駄がなく洗練されており、対象の本質を捉えながらも、静謐で詩的な情感を漂わせています。
1948年には文化勲章を受章。日本美術院の初代理事長となり、多くの後進を育てました。その作品は、東京国立近代美術館をはじめ、国内の主要な美術館に収蔵されています。
古美術永澤では、安田靫彦をはじめ、横山大観、菱田春草、川合玉堂といった日本美術史を彩る作家の作品の買取を強化しております。お客様の大切なコレクションを経験豊富な査定士が丁寧に拝見し、適正な価格でご案内させていただきます。まずはお気軽にご相談ください。
関連買取実績
-
2025.10.24
-
2025.10.23
-
2025.10.23
-
2025.10.23








