
西川寧(にしかわ やすし) による篆書(てんしょ)寿字 掛け軸
今回、買取させていただいたのは、20世紀の日本書道界を牽引した西川寧(にしかわ やすし、1902-1989年)による篆書「寿」字の掛け軸です。
西川寧は、明治から昭和にかけて活躍した書家で、「昭和の三筆」の一人にも数えられます。書の技術だけでなく、金石学、中国文学にも精通した学究肌の書家としても知られ、慶應義塾大学では中国文学科を卒業。外務省在外特別研究員として北京に留学するなど、その学識は非常に深く、書道史の研究で文学博士も取得しています。
また、1985年に日本の書家として初の文化勲章を受章するなど、その功績は国内外で高く評価されています。
父である明治の書家・西川春洞の影響を幼少より強く受け、篆書との縁は深いものでした。篆書は古代文字であり、「静」的な書体とされがちですが、西川寧の書は、その深い学識と独自の解釈により、躍動感あふれる「動」の表現を追求しているのが特徴です。
古美術永澤では、西川寧をはじめとする書画の査定・買取に力を入れております。経験豊富な査定士が、丁寧に拝見し、適正な価格をご提示させていただきます。古美術品や書のコレクションの整理・買取をご検討の際は、ぜひ一度ご相談くださいませ。
関連買取実績
-
2025.10.15
-
2025.10.14
-
2025.10.14
-
2025.10.10