
熊谷守一の書です。
画家として有名な熊谷守一ですが、書も数多く残しており評価されています。
熊谷の書はあまり抑揚のない簡素な線で描かれ、字自体も決して上手ではありませんが、言葉の選び方や飾らない表現に熊谷の人柄が表れ人気があります。
今回の書は「無」一文字。
92才と書かれているのか95才と書かれているのか判別ができませんが、90歳を超えて書かれた作品に間違いなく、残っている他の書作品と比べても淡々として簡素で、書として熊谷の個性が極まった作品です。
87歳の時「これ以上人が来てくれては困る」と文化勲章の内示を辞退、その4年後の勲三等叙勲も辞退。
富裕層の出身でありながら極度の芸術家気質で貧乏生活を送り「画壇の仙人」といわれた熊谷守一は、 1977年(昭和52年)8月1日、老衰と肺炎のため97歳で亡くなりました。
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