
三代 井上良斎(いのうえりょうさい)作の青磁帯留
大変貴重な三代 井上良斎(いのうえりょうさい、1888-1971年)作の青磁帯留(せいじおびどめ)をお譲りいただきました。
まるで夜明けの空にたなびく雲のような流れる白い文様が浮かび上がっています。良質な青磁ならではのとろりとした釉薬の肌合いは瑞々しく、和装の帯元を格調高く彩る逸品です。
三代 井上良斎は、明治から昭和時代にかけて活躍し、その卓越した青磁技術で名を馳せました。帝展や日展、文展などを中心に活躍し、1959年には日本芸術院賞受賞、1967年に勲三等瑞宝章を受章し、陶芸家としての地位を築きました。この帯留にみられる繊細な造形と均整の取れた青磁の色合いは、まさに三代良斎の芸術的な到達点を示すものです。
陶磁器製の帯留はその制作の難しさから非常に希少であり、三代良斎の高度な技術があってこそ生み出された日本の陶芸史における貴重な工芸品です。
古美術品や和装小物、特に有名作家による作品は、その歴史的・技術的な価値を正しく評価いたします。お客様の大切なコレクションを、真価に見合った価格で適正に査定・買取させていただきます。作家物や伝統工芸品の査定をご希望でしたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。
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