
明珍自在置物「伊勢海老」
伝統的な甲冑師・金工の流派である明珍派による鉄製自在置物「伊勢海老」です。
自在置物とは、鉄や銅などの金属を用い、昆虫や甲殻類、動物などを写実的に再現した美術工芸品です。
なかでも明珍による作品は、甲殻の重なりや関節の動き、触角の質感に至るまで、緻密で滑らかな可動性を備えている点が特徴です。今回の伊勢海老も、鉄という硬質な素材を使用しながら、生物の造形美を忠実に表現しています。
もともと甲冑の製作を専門としていた明珍家などの職人たちが、泰平の世となり武具の需要が減少したことを機に、培った鍛鉄技術を応用して生み出したのが自在置物の始まりとされています。
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