
皇室の御下賜品(ごかしひん)蒔絵箱
この度、皇室より賜った御下賜品(ごかしひん)、菊花紋章付藤蒔絵箱をお譲りいただきました。
本品は、蓋の表に皇室の象徴である十六八重表菊紋が燦然と輝き、その下部には優美に垂れ下がる藤の花が繊細な蒔絵によって表現されています。藤は古来より高貴な花とされ、その蔓が伸びる様子から繁栄や長寿を願う意匠として愛されてきました。
職人の高度な蒔絵の技術が惜しみなく投入された本作は、光の加減で金粉が繊細な煌めきを放ち、まさに日本の伝統工芸の粋を極めた仕上がりとなっています。
こうした御下賜品は、天皇陛下や皇族方が行幸啓(ぎょうこうけい)の際などに、多大な功績のあった個人・団体へ贈られる「恩賜の品」として知られています。
明治以降の近代皇室制度の中で、日本の卓越した美術工芸を国内外に知らしめる役割も担っており、制作には当時の帝室技芸員をはじめとする一流の作家が携わることが通例でした。そのため、単なる美術品としての価値に留まらず、近代日本の歩みや皇室文化を現代に伝える貴重な歴史的資料としての側面も併せ持っています。
古美術永澤では、こうした格式高い皇室ゆかりの品々を大切に受け継ぐお手伝いをしております。もし、お手元に大切な御下賜品や古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤へご相談ください。
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