
鮑の根付をお譲りいただきました。
裏には「信正」と銘が刻まれています。鮑の複雑な形や表面の縞模様、複数の呼吸孔など、職人の彫刻技術の見せ所となりますが、自然な木目と融合しあい見事にリアルに再現されています。また視覚的にも魅力的で、丸みを帯びた形状は手に馴染みやすく根付として好まれてきました。おせちの定番食材としても取り入れられることの多い鮑は、寿命が長いことから長寿を願う縁起物として親しまれ、単なる海の幸ではなく、日本文化において吉祥の象徴的な存在として意匠に多く取り入れられてきたモチーフです。
ストラップの元祖ともいわれる根付は、本来は実用的な道具として富裕な商人や武士の間で大流行していましたが、次第に精巧な彫刻が施された日本の伝統工芸品へと変化しました。その人気は日本国内にとどまらず、海外での評価も高く熱狂的な収集家が多く存在します。ご自宅に眠っている根付や古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。
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