
和磁石の根付をお譲りいただきました。
和磁石根付とは、江戸時代から明治時代にかけて使用されていた方位磁石を根付として加工したものです。木製や銅製のものが多く、周囲に十二支で方位を記しているのが最大の特徴です。航海、測量、土木工事、風水などの道具として幅広く利用されていました。
中でもこちらは磁石と日時計が一体になったものです。当時は「日の出」と「日の入」を基準に時間を決める「不定時法(昼と夜の長さを基準に時間を決めること)」だったため、季節により時間の長さが異なりました。 文字盤に十二支が刻まれているのは、この不定時法に基づき方位だけでなく時間も確認するためでした。指す干支で人々はどこに居ても時間を確認することができたため、このような一体型のタイプは非常に合理的で便利なアイテムでした。
ストラップの元祖ともいわれる根付は、本来は実用的な道具として富裕な商人や武士の間で大流行していましたが、次第に精巧な彫刻が施された日本の伝統工芸品へと変化しました。その人気は日本国内にとどまらず、海外での評価も高く熱狂的な収集家が多く存在します。ご自宅に眠っている根付や古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。
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