
くるりと丸まった鼠の根付をお譲りいただきました。鼠は七福神の一柱である大黒天(だいこくてん)の使いとして知られています。商売繁盛や子孫繁栄など、また十二支の最初の干支であることから、新しいことを始める際などの縁起担ぎとしても好まれています。
こちらは手足を内側に抱え込み、綺麗に球体に近い形に仕上がっています。ここまで完璧にまとめ上げるということは、職人の高い計算があってこそといえます。江戸時代の人々にとって、根付は手の中で転がして遊ぶ楽しみもありました。丸まっている姿は触った時の手馴染みが良く、長年愛用することで独特の艶が出ることも根付の醍醐味の一つでした。実用的な平滑性に加え、福を取り込むような縁起の良さが込められていた一品といえます。
ストラップの元祖ともいわれる根付は、本来は実用的な道具として富裕な商人や武士の間で大流行していましたが、次第に精巧な彫刻が施された日本の伝統工芸品へと変化しました。その人気は日本国内にとどまらず、海外での評価も高く熱狂的な収集家が多く存在します。ご自宅に眠っている根付や古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。
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