
犬 陶磁器製根付
愛らしい「陶磁器製の犬根付」をお譲りいただきました。
本作は、江戸時代から明治時代にかけて庶民や粋人の間で流行した、陶磁器製の根付です。
根付といえば一般的には木や象牙が主流ですが、本作のような焼き物の根付は独特の温かみと滑らかな手触りが魅力です。
白磁の美しい肌に錆絵を思わせる黒や茶色の絵付けで、犬の愛嬌ある表情や毛並みが表現されており、当時の職人の丁寧な手仕事が感じられる一品です。
日本における根付の歴史は、着物の帯に巾着や煙草入れを吊るす際の「留め具」として江戸時代に大きく発展しました。実用性から始まった根付ですが、次第に男性のステータスシンボルとなり、意匠を凝らしたミニチュア彫刻へと進化を遂げます。
特に犬のモチーフは「子孫繁栄」や「魔除け」の意味を持つ縁起物として、当時から非常に高い人気を誇っていました。
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