
木彫根付 遠眼鏡を覗く人
職人技とユーモアが光る木彫根付をお譲りいただきました。本作は、片目を細めて遠眼鏡(望遠鏡)を覗き込む人物の姿を捉えたものです。
木の質感を活かしながら、衣服の皺や、上半身と顔の造作、髪の毛の表現などが丁寧に彫り込まれています。遠眼鏡を構えて対象を注視する人物の表情には、当時の人々の好奇心や日常のひとコマが素朴に表現されています。
根付は、江戸時代に和装の際、印籠や巾着、煙草入れなどを帯に提げるための留め具として発展しました。江戸中期以降は、洒落や滑稽さを解する「粋」の文化と結びつき、庶民の間でも独自の進化を遂げ、工芸品としての地位を確立しました。
遠眼鏡は、江戸時代に蘭学やオランダ貿易を通じて日本にもたらされた画期的な道具であり、当時の人々にとって、未知の世界や未来、あるいは「遠くにあるもの」への憧れや驚きを象徴するものでした。
古美術永澤では、こうした歴史的・芸術的価値を持つ根付の査定・買取を承っております。大切にされてきたコレクション、ご自宅に眠っている古いお品物がございましたら、ぜひ一度古美術永澤の無料査定をご利用ください。
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