
ドーム・ナンシー(Daum Nancy)「冬景色」小鉢
近代ガラス工芸を代表するブランド、ドーム・ナンシー(ドーム兄弟)による「冬景色」の小鉢です。
本作は、淡い黄や橙色のガラスにエッチングを施して素朴な裸木の輪郭を描き出し、さらにエナメル彩色によって雪景色を叙情的に表現した、同ブランドを代表するシリーズの一つです。
この技法は、ガラスに独特の色彩と深みを与え、自然の移ろいを繊細に捉えており、今なお多くのコレクターに親しまれています。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランスのロレーヌ地方を中心に展開した「アール・ヌーヴォー」の時代、ドーム兄弟はエミール・ガレとともにナンシー派の中心的な存在として活躍しました。
彼らは自然の造形を題材としながら、独自のガラス技法を次々と開発し、当時の万国博覧会などでも高い評価を獲得してガラス工芸史に大きな足跡を残しました。
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