
佐藤佳樹 津軽系達磨こけし
津軽系の工人として知られる佐藤佳樹(さとう よしき、1949-2007年)作の「津軽系達磨こけし」をお譲りいただきました。本作は、独特のくびれを持つ胴体のフォルムと、下部に描かれた達磨の図柄が特徴的な作品です。
作者の佐藤佳樹は、温湯こけしの伝統を築いた父・佐藤善二から技術を継承し、津軽こけし工人会の会長も務めた工人です。
江戸時代から明治にかけて、東北の温泉地(湯治場)で売られたこけしは、子供のおもちゃであると同時に、無病息災や五穀豊穣を願う「縁起物」でもありました。七転び八起きを意味する「達磨」は、縁起物としてこけしに最も好まれて描かれたモチーフの一つです。
津軽系の伝統的で静かな気品を感じさせる上部の「優しい童女の顔立ち」と、胴下部の「力強く墨黒々とした横睨みの達磨絵」を対比が目を惹きます。
佐藤佳樹氏は、胴体などに描く達磨に、津軽弁の「じょっぱり(強情っぱり)」を連想させる迫力ある横睨みの表情(だるまの顔)を取り入れ、独自の個性を確立しました。
古美術永澤では、伝統こけしをはじめ、作家の個性が伺える創作こけしや美術工芸品の買取を承っております。ご自宅のコレクション整理やご遺品の売却などがございましたらお気軽にご相談ください。
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