
精工舎製 音響測遠器
旧日本陸軍の軍用時計である精工舎製の「音響測遠器」をお譲りいただきました。
本品は、精工舎(現セイコーホールディングス)が戦前・戦中に製造した軍用の懐中時計型計測器です。
盤面には「SEIKOSHA PHONOTELEMETER」の表記があり、付属の木製ケースとともに当時の状態で残されております。
音響測遠器(テレメーター)とは、砲撃の発射光が見えてから音・着弾音が届くまでの時間差から、音速をもとに目標までの距離を割り出すために用いられた特殊なストップウォッチです。
近代の戦場において、音響測遠器などの光学・音響計器は砲兵部隊や観測陣地にて距離の計測に用いられました。測量技術や通信手段が制限されていた時代における観測用装備品です。
戦場という過酷な環境下で正確さを維持するため、「高振動化による時間分解能の向上」と「環境変化(温度・衝撃)への物理的対策」などの、機械式時計の高度な技術が組み合わされています。
古美術永澤では、こうした旧日本軍関連の装備品や、精工舎をはじめとする年代物の国産時計・精密機器の査定を承っております。ご自宅の蔵や押入れに保管されている古道具や歴史資料などがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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