
本作は洋画家 塗師祥一郎(ぬししょういちろう) による油彩画「山口自然公園」です。水辺に立ち並ぶ木々とその影を映す静かな湖面、冬枯れの木立と奥に霞む丘陵が描かれ、全体に落ち着いた色調が用いられています。画面からは、塗師が得意とした「自然の詩情を写実の中に包み込む」画風がよく表れています。
「山口自然公園」は埼玉県所沢市にある大規模な都市公園で、狭山湖の周辺を中心に自然が広がる地域です。もともと豊かな森林と水源を背景に持ち、四季折々の表情が楽しめることから、地元では散策や写生の場として親しまれてきました。特に冬から早春にかけての景観は、落葉した木々のシルエットと水面に映る陰影が際立ち、塗師が好んで描いた「静謐の風景」と重なります。
塗師祥一郎は北陸・埼玉を拠点に活動し、雪景を中心とした作品で高い評価を得ましたが、同時に自らが暮らした土地や訪れた自然公園を題材とすることも多く、地域の風景を詩的に記録する画家でもありました。本作「山口自然公園」は、彼が身近な自然の中に見出した精神性を象徴する一作といえます。
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