
絹谷幸二による「新世紀朝陽富士」です。本作は、雄大な富士山を背景に、力強く昇る朝陽と彩り豊かな大地を描いた作品で、画面全体を覆う鮮烈な色彩と生命力に満ちた筆致が印象的です。赤や橙に輝く太陽、青く流れる水脈、緑豊かな大地が響き合い、日本の象徴である富士を中心に壮大な宇宙的スケールの世界が広がっています。
絹谷幸二は、東京藝術大学で学び、壁画やフレスコ技法を背景に独自の作風を確立した現代日本画壇の巨匠です。彼の作品は、イタリア留学で習得したフレスコ画の重厚な色彩感覚と、日本的な象徴性を融合させた独自の世界観に特徴があります。富士山や鳳凰、龍、太陽といった普遍的モチーフを大胆に描き出し、生命のエネルギーや宇宙的な広がりを表現する点に高い評価を得ています。
「新世紀朝陽富士」もまた、天地の生成と再生を象徴する主題を込めた作品です。富士と朝陽の組み合わせは、新しい時代の幕開けを象徴するように力強く、鑑賞者に活力を与える迫力を持っています。
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