
藤田嗣治 (ふじた つぐはる) による「子猫」 肉筆画
この愛らしい「子猫」の絵は、藤田嗣治 (ふじた つぐはる、1886-1968年) の作品の中でも特に人気の高い猫をモチーフにしたものです。
横たわり、前脚で顔を拭うような仕草を見せる子猫の姿は、柔らかそうな地紙の上に、繊細な墨の濃淡と筆致で見事に捉えられており、その生命力と愛らしさが見る者に深い感銘を与えます。
藤田嗣治は1886年に東京で生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、1913年にフランス・パリへ渡ります。そこで彼は、異色の技法と独自の画風で瞬く間に認められ、「モンパルナスの王子」と称されました。その画風は、西洋の油彩技法と日本の伝統的な墨の表現を融合させたものであり、特に彼が描く女性や猫の作品は、その滑らかで透き通るような肌の質感と、線描の確かさによって世界中の人々を魅了し続けています。
もし、ご自宅に眠っている藤田嗣治の作品や価値ある古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。心を込めて次の世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。
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