
螺鈿 (らでん) 香合
今回は、先日お客様よりお譲りいただいた美しい螺鈿 (らでん) 香合をご紹介いたします。
この香合は、なんといってもその繊細な螺鈿細工が目を引きます。蓋の表面は、花びらを象ったかのように八つの区画に分かれており、それぞれ異なる文様が螺鈿で表現されています。
花びらの中心部は、光を反射して虹色に輝く螺鈿の破片が細かく嵌め込まれています。その周りを取り囲む花びらは、日本の伝統的な吉祥文様が丁寧に施されており、見る角度によって様々な表情を見せてくれます。
これらの文様は、一つ一つが職人の手によって寸分の狂いもなく嵌め込まれており、その技術力の高さが伺えます。また、香合の側面には、彫刻が施されており、螺鈿の華やかさを引き立てています。
このような精緻な螺鈿細工の香合は、茶の湯の席で、香をしまうための道具としてだけでなく、客をもてなすための特別な飾り物としても重宝されたことでしょう。
古美術品には、それぞれに物語と魂が宿っています。この螺鈿香合も、時代を超えて大切に受け継がれてきた、かけがえのない逸品です。古美術永澤では、このような価値ある品々を、次世代へと繋ぐお手伝いをさせていただいております。ご自宅に眠っているお品物の中に、もしかしたらこのような素晴らしい美術品が隠されているかもしれません。査定は無料ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
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