
濱田庄司作の飴釉 茶碗
先日、日本民芸運動の中心人物として活躍した人間国宝・濱田庄司の飴釉茶碗を買取させていただきました。深みのある飴色の釉薬と力強い造形美が印象的な濱田庄司らしい魅力に満ちた作品です。
濱田庄司(1894-1978)は、栃木県益子町を拠点に活動した陶芸家で、柳宗悦らとともに民芸運動を牽引した重要な人物です。1955年には「民芸陶器」の分野で人間国宝に認定され、その後も国際的に高い評価を受けています。
この茶碗の最大の魅力は、釉薬の美しい流れと色合いの変化にあります。口縁から高台にかけて自然に垂れる釉薬の流れは、計算されたものでありながら偶然性も含んでおり、まさに濱田庄司が追求した「自然美」の表現といえるでしょう。また、全体のプロポーションも秀逸で、手に取った際の安定感は、長年の経験に裏打ちされた技術の高さを物語っています。
古美術永澤では、人間国宝をはじめとする著名陶芸家の作品を適正に評価し、お客様にご満足いただける査定を心がけております。濱田庄司の作品をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
関連買取実績
-  
2025.11.04
 -  
優美な漆芸品、青柳蒔絵棗をお譲りいただきました。しっとりとした深い黒漆の艶と、黄金色に輝く柳の表現に見事な逸品です。 本作の最大の魅力は、その意匠である「青柳蒔絵」です。黒漆の上に、金の高度な蒔...
2025.11.04
 -  
2025.11.04
 -  
2025.10.31
 








