
十一代楽吉左衛門(らくきちざえもん)「玄々斎好 赤三ツ足火入」
楽家十一代・慶入(けいにゅう)の手による「玄々斎好 赤三ツ足火入」です。幕末から明治という転換期に楽家を支えた慶入は、歴代の中でも特に卓越した技量を持つ名工として名高く、その作風は繊細かつ温雅な魅力に満ちています。
本作は赤楽特有の柔らかな発色が美しく、しっとりとした土の質感と、所々に見られる釉薬の「景色」が目を楽しませてくれます。胴にあしらわれた輪の文様や三ツ足の均整の取れたフォルムは、茶席の品格を一層高める存在感を放っています。
楽家の伝統を継承しながらも、慶入らしい瑞々しい感性が息づく、まさに一級の茶道具といえるでしょう。
背景となるのは、明治維新という荒波の中で茶道の近代化を推し進めた玄々斎の時代です。裏千家の美学と楽家の職人魂が融合したこの火入は、当時の文化水準の高さを示す貴重な作品です。
古美術永澤では、こうした歴史的価値のある茶道具を次代へ繋ぐお手伝いをしております。経験豊かな査定士が真心を込めて対応させていただきますので、大切なコレクションの整理や査定をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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