
浮世絵師 豊原国周(歌川国周)による1862年の二枚続の作品です。
歌舞伎の「御存 鈴ヶ森」の有名なワンシーンが描かれています。
舞台は夜の鈴ヶ森で、右の十三代 市村羽左衛門は白井権八役を演じています。儚げな美少年ながら優れた剣術で大勢の雲助を見事に斬り倒した権八。
左の役者の初代河原崎権十郎は、幡隨院長兵衛(ばんずいいんちょうべえ)役を演じ、権八の腕前に感心し、声をかけているところです。
両名とも実在の人物をモデルにした人気キャラクターで、貫禄のある幡随院長兵衛が声をかけるときの「お若えの、お待ちなせえ」という有名なフレーズが印象強いシーンです。
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