
浮世絵師 歌川国貞(三代目歌川豊国)による1852年の作品です。
蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)の有名なシーンが描かれています。
平安の御代、安倍晴明の父安倍保名(やすな)は、許嫁の「榊の前」が自決したことで心を病み、信太社(信太の森)をさ迷っていました。
それを連れ戻そうと従者の与勘兵衛が追っていたところ、保名を哀れに思った「榊の前」そっくりの葛葉姫が現れ、保名が驚きのあまり衝撃を受けている場面です。
右図には葛葉姫役の三代目嵐璃寛が幻想的に立ち、左図には安倍保名役の八代目市川團十郎が倒れ、後ろから従者・与勘兵衛役の四代目小団次が支えています。
保名が「病鉢巻(やまいはちまき)」と呼ばれる紫の鉢巻を頭に巻いており、これは歌舞伎舞台で狂気や病気にかかっている人の証です。
驚き扇を手から落とし、放心する様子の保名と、きりっとした葛葉姫の対比が美しく描かれています。
関連買取実績
-
こちらは三代 歌川豊国・歌川広重「双筆五十三次 浜松 乗懸馬(乗掛馬)」です。 双筆五十三次は広重と三代豊国の合作で、広重が画面上部の「コマ絵(窓枠のような小さな枠)」に各宿...
2026.08.29
-
こちらは三代 歌川豊国・歌川広重「双筆五十三次 掛川 田舎娘」です。 双筆五十三次は広重と三代豊国の合作で、広重が画面上部の「コマ絵(窓枠のような小さな枠)」に各宿駅の風景を...
2026.08.29
-
こちらは三代 歌川豊国・歌川広重「双筆五十三次 袋井 女順礼(女巡礼)」です。 双筆五十三次は広重と三代豊国の合作で、広重が画面上部の「コマ絵(窓枠のような小さな枠)」に各宿...
2026.08.29
-
こちらは三代 歌川豊国・歌川広重「双筆五十三次 日坂 無間」です。 双筆五十三次は広重と三代豊国の合作で、広重が画面上部の「コマ絵(窓枠のような小さな枠)」に各宿駅の風景を描...
2026.08.29








