
こちらは豊原国周の梅幸百種之内「本調子糸音色(ほんちょうしいとのねじめ)おまつ(祭)り佐七(さしち)」です。
「梅幸百種(ばいこうひゃくしゅ)」とは、梅幸という歌舞伎役者が扮した100種の役を豊原国周(とよはらくにちか)が版画であらわしたもので、梅幸とは幕末から明治にかけて活躍した名優、五代目 尾上菊五郎の俳名です。全100図にわたって描き出した国周の晩年の代表作として知られています。
四世鶴屋南北・二世桜田治助らの合作『心謎解色糸(こころのなぞとけたいろいと)』の一幕で江戸の町火消や鳶の者と町娘の恋と悲劇を描いた古典芸能の演目です。お家騒動の要素を絡めた内容で、神田祭の夜に芸者の小糸を救った鳶の佐七が、様々な思惑や騙し合いに巻き込まれ、悲劇的な結末へと向かう物語です。ここに描かれている、かっとなって小糸を殺してしまう佐七は三代目菊五郎の当たり役で、この設定は、孫にあたる五代目菊五郎に受け継がれ、明治31年、三世河竹新七によって『江戸育御祭佐七(えどそだちおまつりさしち)』(通称:お祭り佐七)にアレンジされます。
関連買取実績
-
2026.10.21
-
2026.10.16
-
2026.10.14
-
2026.10.14








