
印籠時計
「印籠時計」をお譲りいただきました。
本品は印籠を模した木製のケースに、西洋から伝わった時計の技術を組み込んだ日本独自の懐中時計です。
中央の文字盤には、季節や昼夜の長さによって時間の長さが変化する当時の「不定時法」に対応した漢字の目盛りが刻まれており、現代の時計にはない情緒溢れる仕組みが目を引きます。
さらに、紐で繋がれた根付部分には三国志の英雄であり、商売繁盛の神としても信仰される「関羽(かんう)」とみられる武人の細工が施され、細部まで当時の技巧の高さがうかがえます。
こうした印籠時計は、江戸時代後期に大名や富裕な商人などの限られた人々だけが所有できたステータスシンボルでした。
和時計は、西洋の機械技術を取り入れつつ、日本の伝統的な漆芸や彫金、そして独特の「時」の概念を融合させて独自の発達を遂げました。
古美術永澤では、こうした歴史的価値のある和時計や印籠、根付などの骨董品を数多く取り扱っております。コレクションの整理や、ご自宅に眠る古美術品の売却をご検討の際は、ぜひお気軽に古美術永澤にご相談ください。
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