
田中敦子の絵画
田中敦子による力強い抽象絵画作品をお譲りいただきました。
田中敦子は、「線」や「円」を単なる形ではなく、時間や身体の動き、そして空間の広がりを可視化するものとして捉えていました。とりわけ彼女にとって線は、身体の延長であり、描く行為そのものが作品の本質であると考えられています。本作に見られるような流動的で途切れない線の連なりは、まさにその思想を体現したものといえるでしょう。
また、鮮烈な色彩の配置についても、単なる装飾ではなく、互いに影響し合う「関係性」を重視した構成となっています。色と色がぶつかり合いながらも均衡を保っている点に、田中敦子特有の緊張感と調和が感じられます。
具体的なモチーフを持たない抽象表現でありながら、鑑賞者に身体的な感覚やリズムを強く喚起する点は、同氏が関わった具体美術協会の思想とも深く通じるものです。「描く」という行為そのものを作品として成立させる姿勢は、戦後日本美術の中でも特に革新的なものでした。
古美術永澤では、このような戦後美術・具体美術の作品も一点一点丁寧に拝見し、作家の位置づけや市場動向を踏まえたうえで、適正な査定を行っております。田中敦子をはじめとする現代美術作品のご売却をご検討の際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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