
明治~昭和初期にかけて活躍した日本画家、矢沢弦月(やざわ げんげつ、1886-1952)の掛け軸をお譲りいただきました。弦月は洋画の手法を取り入れた、近代的な美人画で知られています。
こちらは中国の伝統的な画風を汲んだ、唐美人図(とうびじんず)です。高貴な女性を描く唐美人は、江戸時代から近代においても人気の高い画題です。風雅な衣装を身にまとった女性が佇む姿は、いわゆる仕女図(しじょず)の典型的な様式を示しています。手に持つ団扇は、中国の美人画において優雅さの象徴であると同時に、どこか儚げな情緒を添える重要なアイテムです。また透け感のある薄衣の描写が美しく、風にたなびくような緑の帯は、非常に清潔感のある印象を与え、凛とした気品と教養を兼ね備えた姿が見事な一幅です。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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