
増田九木(ますだ きゅうぼく)作 山水画 掛け軸
先日、お客様より大変貴重な掛け軸をお譲りいただきました。江戸時代後期の画家で、秋田生まれの増田九木(ますだ きゅうぼく)が描いた山水画です。
増田九木は、江戸時代後期に活躍した文人画家です。当時の文人画の大家であった谷文晁(たに ぶんちょう)に師事し、その才能を開花させました。
文晁の門下には、渡辺崋山など多くの高名な画家がいましたが、九木もその一人として名を馳せました。彼の作品は、師である文晁の作風を忠実に受け継ぎながらも、どこか穏やかで温かみのある独自の筆致が特徴です。特に、緻密で柔らかな墨の濃淡で表現された山々は、見る者の心を惹きつけます。
今回の作品は、九木が得意とした山水画の掛け軸です。広大な水面を前に、切り立った崖と鬱蒼とした木々が描かれています。その中を小舟に乗った人物がゆったりと進んでいく様子は、静けさと趣を感じさせます。
繊細な筆遣いで描かれた木々の葉や、力強いタッチで表現された岩肌のコントラストも見どころです。師である文晁の画風を受け継いだ、墨の濃淡を巧みに使い分ける表現力が存分に発揮された逸品です。
左下には落款と印が押されています。増田九木の作品は、その希少性から骨董品市場でも評価を受けています。今回の査定では、次の点を重視しました。
・落款と印の真贋:署名と印が本人のものであるか。
・作品の状態:経年によるシミや虫食い、また表装(掛け軸の仕立て部分)の傷みがないか。
・画題と筆致:描かれている内容や、九木特有の筆遣いが十分に表現されているか。
古美術永澤では、増田九木をはじめとする江戸時代の文人画家の作品を積極的に買取しております。ご自宅に眠っている古い掛け軸や絵画がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。専門の査定士が一点一点丁寧に拝見し、適正な価格で買取させていただきます。
大切な美術品を、次の世代へと引き継ぐお手伝いをさせていただければ幸いです。ご連絡心よりお待ちしております。
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