
浮世絵師 歌川国貞(三代目歌川豊国)による1852年の作品です。
蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)の有名なシーンが描かれています。
平安の御代、安倍晴明の父安倍保名(やすな)は、許嫁の「榊の前」が自決したことで心を病み、信太社(信太の森)をさ迷っていました。
それを連れ戻そうと従者の与勘兵衛が追っていたところ、保名を哀れに思った「榊の前」そっくりの葛葉姫が現れ、保名が驚きのあまり衝撃を受けている場面です。
右図には葛葉姫役の三代目嵐璃寛が幻想的に立ち、左図には安倍保名役の八代目市川團十郎が倒れ、後ろから従者・与勘兵衛役の四代目小団次が支えています。
保名が「病鉢巻(やまいはちまき)」と呼ばれる紫の鉢巻を頭に巻いており、これは歌舞伎舞台で狂気や病気にかかっている人の証です。
驚き扇を手から落とし、放心する様子の保名と、きりっとした葛葉姫の対比が美しく描かれています。
関連買取実績
-
こちらは江戸の花名勝会のうち「ゆ 三番組 市村竹松/高輪/泉岳寺」です。 「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した 「貼交絵...
2026.07.05
-
こちらは江戸の花名勝会のうち「せ 二番組 坂東三津五郎/中橋」です。 「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した 「貼交絵(は...
2026.07.05
-
こちらは江戸の花名勝会のうち「も 二番組 中村福助/銀座」です。 「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した 「貼交絵(はりま...
2026.07.05
-
こちらは江戸の花名勝会のうち「ゑ 五番組 市川団蔵/赤羽根向水天宮/赤羽根」です。 「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した...
2026.07.05








