
三代 歌川豊国(歌川国貞)による浮世絵「東海道五十三次の内 日本橋品川間 高輪 大星力弥(にほんばし しながわかん たかなわ おおぼしりきや)」です。
「役者見立東海道」と呼ばれるシリーズ作品の一つで、手前に役者絵、背景に演目や登場人物に関係する宿場の風景(この場合は高輪)が配されており、歌舞伎役者の五代目 岩井半四郎が「大星力弥」に扮している様子が描かれています。
『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』の登場人物で「若衆(わかしゅ)」と呼ばれる元服前の少年役です。史実の大石主税(おおいしちから)がモデルとなっており、赤穂浪士四十七士の一人で最年少(16歳)だった人物です。
浮世絵のように前髪姿の若い少年の役に扮する俳優「若衆方(わかしゅがた)」と呼び、前髪を残した鬘(かつら)をつけるのが特徴です。この髪型は、男性の成人の儀式である元服までは前髪をそらずに残していた江戸時代以前の習慣を反映しています。
衣裳は若々しさや華やかさを表現するため、紫や浅葱色(あさぎいろ)などの派手な色が使われることが多く、中には本来女性のものである振袖に袴を付ける役もあります。
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