富山県の骨董品買取は
古美術永澤

立山連峰を望み、豊かな富山湾を抱く富山。古くは越中国と呼ばれ、江戸時代には加賀藩前田家の支藩である富山藩や、加賀藩の支配地域として独自の文化を育みました。「くすりの富山」として知られる売薬業の発展は、全国各地との交流をもたらし、また、高岡銅器、井波彫刻、高岡漆器といった優れた伝統工芸は、この地の職人たちの高い技術力を示しています。

加賀藩の文化と富山藩の遺産

加賀百万石の文化圏に属し、美術工芸が奨励された富山では、質の高い工芸品や美術品が数多く生み出されました。富山藩主前田家ゆかりの品々や、藩士の武具甲冑、古文書なども重要な骨董品です。

「くすりの富山」と売薬文化

江戸時代から続く富山の売薬業は、全国に配置員（売薬さん）を派遣し、薬と共に文化や情報も運びました。売薬に関連する古い薬箱、薬の版木、看板、そして売薬によって得た富で収集された美術品なども見られます。

富山で育まれた伝統工芸

高岡銅器（たかおかどうき）： 江戸時代初期、加賀藩主前田利長が高岡城を築いた際、鋳物師を招いたのが始まりとされます。仏具、茶道具、花器、梵鐘、そして近代にはブロンズ像など、多岐にわたる製品が作られ、その精巧な技術は国内外で高く評価されています。

井波彫刻（いなみちょうこく）： 南砺市井波地区で江戸時代中期から続く木彫刻。瑞泉寺の再建に携わった京都の彫刻師の技術が伝わったとされ、主に欄間や獅子頭、天神様などが作られます。荒彫りから仕上げ彫りまで、ノミだけで彫り上げる力強い作風が特徴です。

高岡漆器（たかおかしっき）： 江戸時代初期に始まったとされる漆器。勇助塗（ゆうすけぬり）、彫刻塗、青貝塗など多様な技法があり、盆、重箱、茶道具などが作られています。

その他： 越中和紙、庄川挽物木地、五箇山和紙なども富山を代表する伝統工芸です。

富山で見られる骨董品の種類

高岡銅器の古い仏像や花器、井波彫刻の欄間や置物、高岡漆器の茶道具や盆、富山藩ゆかりの古文書や武具、売薬関連の古民具や版木、地元作家の絵画や書、北前船でもたらされた陶磁器（古伊万里など）などが挙げられます。

富山県美術館、富山県水墨美術館、高岡市美術館、松村外次郎記念庄川美術館などで、富山の豊かな歴史と美術に触れることができます。「富山 骨董品買取」「富山 古美術買取」をご検討の際は、地域文化への深い理解を持つ古美術永澤にご相談ください。