さて、新年度始まりました。街では同じようなスーツを着た新入社員がまとまって歩いているのを多く見かけます。研修場所への移動でしょうか?この時期ならではの風景ですね。
私も心機一転、新鮮な気持ちで目利き修行に精進したいと思います。
近ごろ増えている相見積もり案件。遺品整理をすることになったお子さま世代からのご相談を多くいただきます。古美術永澤へのお声がけ誠にありがとうございます!
相見積もりは私たち見積もりする業者にとって、見積額次第で買取できるかが決まるため、とても気を遣うのですが、お客様も大変だと思います。
査定依頼先の選定、依頼、品物の情報提供、査定への立会い、しかも依頼先すべてからその場で見積もりが出るとは限らず、持ち帰って買取額を検討する業者もあり、時間がかかります。
ブランド品や貴金属、中古車なら、買取相場がネットでわかるのですが、骨董品や美術品はそうはいきません。品物が作家ものなら真贋の鑑定、コンディションの評価、市場取引相場、販路など、諸々考慮した上で査定し、買取額を見積もります。
思い返せば、私が会社員の頃、仕入れ先の業者は相見積もりで選定していました。これと同様に(お仕事で購買業務をされている方でしょうか?)、お役所の入札みたいに品物の情報や見積もり期限などの要件をメールで伝えて応札依頼をされる方もいらっしゃいますが、骨董品買取の相見積もりでの業者選定は、お役所との取引のように公正に実施されません(笑)
各社の話を聞いているうちに、事情が変わり予定も変わるからだと思います。それは業者とお客様との情報格差もありますし、人情として理解できます。
遺品を引き継いだお子様からの買取においては「いつまでに」処分したいなど期限が決まっていない事も多いです。
遺品整理にしても、生前整理にしても、買取の見積もりは高い方が喜ばれるわけですが、査定でお客様のお宅にうかがっていると、買取額以外にもお客様に感謝されることがいろいろあります。
わが師匠の目利きは、毎日いろいろなお宅へ出張しているので、遺品整理や実家整理というご事情は共通していても、会話の流れからお客様のお悩み解決の提案をすることがあります。その絶妙なやりとりを目の当たりにすると、ドラえもんの頼もしさと重なってみえます(笑)。
子どもに迷惑をかけたくないから断捨離は自分が生きているうちにと、親御さんの遺品整理は決断が早い。それゆえ、買取に関連する他のことでもお役に立ちたくなるのでしょう。
愛着のある遺品を価値のわかる方へひき継ぎたいというお客様。市場では値がつかないけれど、好きな方は喜ぶようなアンティーク家具やインテリアなど、目利きの多彩なネットワークを活かして引き取ることもあります。
「永澤さんのおかげで、遺品整理に結着をつけることができた」
「愛着のあるものをゴミにしなくて済みました」
「買取品についての詳しい話を聞くことができて、故人の想いを偲ぶことができた」
などなど、想定外にお礼の言葉をいただくことが多く、買取で喜ばれるポイントは高価買取だけじゃなくて、お客様のお悩み解決なのだなと一人納得し、やる気がわいてくる今日この頃です。
ここ数年は春が短く、いきなり初夏になる感覚がありますが、しばらくは寒くなく暑くもなく、お片付けには絶好の季節です。この気候の良い時期に、お客様の遺品整理、実家整理のお悩み解決をお手伝いできたらと思いますので、古美術永澤お気軽にお電話ください。
#目利きの永澤
#骨董品査定