古美術永澤では中国骨董の買取に力を入れています。
中でも中国で作られた青銅器にお心あたりがありましたらぜひご相談下さい。
中国の青銅器(せいどうき)は、中国古代文明を象徴する青銅製の工芸品です。高度な技術で鋳造された古代青銅器の中でも、特に酒器・食器などの大型の容器類は、儀式などに用いる器物としてより凝った文様を施され、芸術品として高く評価されています。現代の日本や中国にとどまらず、世界各国の中国骨董品の愛好家に高い人気があります。
古くは紀元前3100年頃~紀元前2700年頃、中国に存在した馬家窯文化(新石器時代後期文化)から青銅器が発見されています。その後、夏王朝、三星堆遺跡、紀元前1600年頃に成立した殷王朝では鋳造技術が発展し、それぞれの文化の特色が顕著に示された青銅器が制作されました。殷墟から出土した数多くの青銅器類は、複雑な器形の表面に饕餮(トウテツ)文と呼ばれる複雑な文様が鋳造されています。その製作において古代世界のなかでも類をみないほどの優れた技巧を持っていたことは明らかです。青銅器は周代を経て、春秋戦国時代(紀元前770年〜紀元前200年ごろ)には金銀象嵌などの技法も用いられ青銅器の盛隆がうかがえます。しかし、以降の時代では主に日用品として作られるようになるため、その技術は衰退していきます。
中国古代青銅器は大きく3種類に分類できます。祀りや儀式などに用いる“容器”と、“楽器”、そして“武器”があります。中でも多く出回っているのが容器として作られた鼎(てい)や卣(ゆう)、爵(しゃく)などです。こうした青銅器の表面には文字が鋳造されるか刻まれているものがあり、金文と呼ばれ貴重な資料となっています。
- 鼎:3~4本の足の上に鍋形の容器をつけたもので、煮炊きなど火にかけるためにつかわれたと言われている。
- 卣:酒器のひとつで、細長い形状で持ち手や蓋がある。注ぎ口が付いた爵は酒などを運んだり温める際に用いられたと考えられています。
- 爵:上部に注ぎ口と紐を括りつける突起があり、3本の足で自立する酒器。酒を注ぐ、または温めることに用いられたと言われています。
古美術永澤では、日本の青銅器も探しています。もしお手元にございましたら一度お気軽にご相談下さい。