
歌川広重(一立斎)絵本手引草 初編(嘉永/1848-1855年)
幕末を代表する浮世絵師の一人、歌川広重(号・一立斎)による「絵本手引草 初編」をお譲りいただきました。
本作は嘉永年間に刊行された絵手本で、木版多色摺りの手法を用いて草花や甲殻類、魚介類、そして風景などが掲載されています。
風景版画で知られる広重ですが、こうした絵の入門書・手引きにおいてもそのデッサン力や色彩感覚が活かされており、当時の画法を伝える構成となっています。
江戸時代後期は町人文化の広がりとともに、一般市民の間でも絵画や手習いを学ぶ機会が増え、数多くの手引書や絵本が出版された時期でした。本作も当時の絵画学習の状況や出版文化の動向を示す資料の一つです。
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