
エミール・ガレのガラス製デカンタをお譲りいただきました。
淡い琥珀色を帯びたガラスの胴部に、収穫作業をする人々の姿や草花などを立体感豊かに表した作品です。これはガレが好んだ、フランスの田園風景や労働を賛美する象徴主義的なテーマです。
底部には「E. Gallé」のモノグラムとともに、「Verrerie de Nancy(ナンシーガラス工房) 1889」という意匠的な銘が確認できました。1889年はパリ万国博覧会の開催年です。ガレはこの万博でグランプリを獲得し、アール・ヌーヴォーの第一人者としての地位を確立しました。
今回のお品は、本来付属していたと考えられる栓が失われている状態でした。しかし、付属品が欠けているからといって、作品そのものの価値がなくなるわけではありません。本作の希少性や意匠、制作技法などを総合的に評価し、今回はしっかりとお値段をお付けしてお買取りいたしました。
古美術永澤では、エミール・ガレの花瓶やランプだけでなく、デカンタ、酒器、グラスなどのガラス作品も査定しております。栓や蓋などの付属品が失われている作品、多少の傷や経年変化が見られる作品でも、希少性によって評価できる場合があります。処分される前に、ぜひ一度ご相談ください。
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