
仏画
仏画(ぶつが)をお譲りいただきました。
仏画とは、仏教の世界観を描いた絵画で、平安時代から現代に至るまで、様々なかたちで制作されてきました。寺院の壁画や掛軸、信徒が家庭で拝むための小型の仏画まで、その形式は様々です。仏画は単なる宗教画にとどまらず、美術品としても評価されています。
平安時代には、密教の教義を視覚化した曼荼羅(まんだら)や、阿弥陀如来が極楽浄土から迎えにくる様子を描いた来迎図(らいごうず)が制作されました。武家社会に変化した鎌倉時代に入ると、写実的な表現が加わり、仏の慈悲や信仰の力をより身近に感じさせる作風が登場しました。
仏画の価値は、その宗教的背景や歴史的意義だけでなく、美術品としての完成度にもあります。構図、彩色、筆運び、使用されている顔料や金箔の質など、細部にわたって高度な技巧が求められるため、優れた仏画は一点ものの美術品として高く評価されます。
古い仏画の中には、長年、寺院や個人の蔵に保管され、時を経ても美しい色彩と気品を保つものがあります。近年ではコレクターによる需要も高まり、仏画は骨董市場において注目されています。
もしご自宅に古い仏画がある場合、それは単なる仏具ではなく、美術品として高い価値を秘めている可能性があります。傷みがある場合でも、時代や作風によっては評価が高まることもありますので、安易に処分せず、専門家の査定を受けることを奨めします。
古美術永澤では、制作された時代や保存状態を丁寧に見極め、適正な価格をご提示いたします。
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