
金銅仏(こんどうぶつ)
金銅仏(こんどうぶつ)をお譲りいただきました。
仏教美術における金銅仏は、古美術愛好家や収集家から支持を集める貴重な品です。
金銅仏とは、銅を主体とした合金で鋳造された仏像に金鍍金(きんめっき)を施した仏像を指します。この技法は古代から用いられ、特に飛鳥時代から奈良時代にかけて日本の仏教美術において重要な役割を果たしました。金の輝きが仏の荘厳さを表現し、信仰の対象として人々を魅了してきました。
金銅仏の製作には高度な技術が要求されます。まず精密な鋳造技術によって仏像の形を作り上げ、その後表面を丁寧に研磨してから金鍍金を施します。今回の仏像に見られる細かな衣文の表現や、穏やかでありながら威厳のある表情は、職人の優れた技量を示しています。蓮華座の花弁一つ一つまで丁寧に表現された装飾性も、金銅仏の魅力の一つです。
この仏像は釈迦如来像と見られ、右手を下に向けた触地印(そくちいん)のポーズをとっています。これは釈迦が悟りを開いた際の姿を表現したもので、仏教美術における重要なモチーフの一つです。
金銅仏は古美術市場において常に評価を受けています。その理由として、まず歴史的価値の高さが挙げられます。多くの金銅仏は奈良時代から平安時代にかけて製作されており、千年以上の歴史を持つ貴重な文化遺産です。
保存状態も査定において重要な要素となります。金鍍金の残存状況、鋳造時の細部表現の完成度、後世の修復の有無などが詳細に検討されます。画像の仏像のように、全体的に良好な保存状態を保っている作品は特に高く評価される傾向にあります。
金銅仏は日本の仏教文化と職人技術の結晶です。古美術買取においても、専門的な知識と経験に基づいた適正な評価が求められる品です。もし、遺品整理などでこのような古い金銅仏が出てきましたら、ぜひ古美術永澤にご相談ください。仏教美術専門の目利きが丁寧に拝見し、その価値を最大限にご提示いたします。
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