
香合仏
この度、貴重な香合仏を買取させていただきました。香合仏は、携帯用の小さな仏具として、また信仰の対象として江戸時代に広く親しまれた仏教美術品です。
今回の香合仏は、小型にもかかわらず、仏像の表情や衣文の表現は非常に丁寧に仕上げられています。経年による自然な色合いの変化が見られますが、保存状態は良好で、当時の信仰心の深さを感じさせる逸品です。
香合仏は、もともと香を入れる容器である香合に仏像を納めたもので、江戸時代に最も盛んに制作されました。武士や商人、職人など様々な階層の人々が携帯し、日常的な信仰の拠り所として愛用していました。
今回の査定では、以下の点を重視いたしました。
・技術的評価:仏像彫刻の技術レベルが高く、江戸時代の優秀な職人による作品と判断されること。
・保存状態:漆の剥落や虫食いなどの損傷が少なく、全体的な保存状態が良好であること。
・希少性:同様の作例が少なく、コレクターズアイテムとしての価値が高いこと。
・時代性:江戸時代の特徴を備えており、後世の模作ではないことが確認できること。
このような香合仏は、仏教美術品としてだけでなく、江戸時代の工芸技術や庶民信仰を物語る貴重な文化財として高く評価されています。古美術永澤では、このような専門性の高い仏教美術品についても、豊富な知識と経験を持つ鑑定士が適正な価格で査定させていただいております。
ご自宅に眠っている仏教美術品がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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