仏舎利

この度、大変貴重な仏舎利をお譲りいただきました。精緻な彫刻が施された舎利容器に収められた、色とりどりの舎利玉が印象的な逸品です。

容器の外周部分には、流麗な唐草文様が立体的に彫り込まれており、職人の高い技術力を物語っています。金銅の輝きが経年により深みを増し、独特の風格を醸し出しています。リング状の取っ手部分も、全体のデザインと調和した美しい仕上がりとなっています。

舎利容器の蓋部分はガラス製で、内部の舎利玉を美しく見せる工夫が施されています。このような透明な蓋を持つ舎利容器は、参拝者が直接舎利を拝観できるよう配慮された設計で、実用性と美観を兼ね備えた優れた作品です。

内部に収められた舎利玉は、白色、茶色、薄緑色、淡いピンク色など、複数の色彩を持つ天然石です。これらの色とりどりの舎利玉は、仏教における功徳を象徴し、信仰の対象として大切に保管されてきたものと考えられます。

全体的な保存状態が良好で、金銅部分の腐食も抑えられています。ガラス蓋にも大きな損傷は見られず、舎利玉も欠損のない状態で保たれていることが評価につながりました。

仏舎利は仏教における神聖な物の一つです。このような舎利容器は、寺院や個人の仏壇で長年にわたり信仰の対象として大切に扱われてきた歴史があります。

宗教的意義だけでなく、純粋に工芸品として見た場合の芸術性も見逃せません。彫金技術、全体のプロポーション、機能美を兼ね備えたデザインなど、優れた職人技が随所に光る作品です。

今回の仏舎利は、宗教的価値、芸術的価値、保存状態の良さなど、複数の観点から高い評価をいただける品物でした。古美術永澤では、このような仏教美術品についても専門知識を持つ査定士が適正な評価を行っております。仏教美術品の売却をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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