
懐中仏 観音菩薩
気品漂う木彫の懐中仏をお譲りいただきました。
本作は、蓮華を手にした観音菩薩立像が精緻に彫り込まれており、舟形香合の中に安置されています。
蓋の裏側には金泥で仕上げられた華やかな花瓶と蓮華が配されており、扉を開いた瞬間に厳かな仏の世界が広がるような趣を感じさせます。衣の柔らかな襞の表現や、穏やかで慈愛に満ちた御尊顔の造形からは、熟練した彫刻師による丁寧な手仕事が見て取れます。
こうした懐中仏は、旅の安全を願う道中のお守りや、日常生活の中で常に仏様を身近に感じるための信心の対象として重宝されてきました。
奈良時代や平安時代の貴族の間ですでにその原型は見られましたが、江戸時代には庶民の間でも念持仏として広く普及し、彫刻技術の向上とともに装飾性の高い美術品としての側面も持つようになりました。
古美術永澤では、こうした仏教美術品の取り扱いを強化しております。代々受け継がれてきたお品物や、蒐集されていた大切なコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ古美術永澤へご相談ください。
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