
鎮紙(ちんし)
文人の書斎を彩る気品あふれる書道具として、奈良時代に由来する「百万塔」を模した金銅製の鎮紙(ちんし)をお譲りいただきました。
本作は、仏塔を思わせる重厚な多層構造が特徴的で、手にした際の心地よい重量感と、経年によって醸成された古美色が深い味わいを感じさせる逸品です。
鎮紙としての実用性はもとより、机上のオブジェとしても卓抜した存在感を放っており、当時の知識人が求めた崇高な美意識が凝縮されています。均整の取れた造形と丁寧な削り出しの細工からは、優れた技術を持つ鋳物師による手仕事の跡が見て取れます。
モデルとなった「百万塔」は称徳天皇の祈念によって制作された世界最古の印刷物(陀羅尼経)を納めるための小塔であり、本作はその神聖な姿を書道具へ用いたものです。
古美術永澤では、こうした歴史的背景を持つ古美術品や、趣深い書道具の査定・買取を承っております。もしお手元に、大切に受け継がれてきた古い文房具や骨董品がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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