
北大路魯山人 織部枕流文箸枕
北大路魯山人による「織部枕流文箸枕」です。
本作は、魯山人が作陶の規範とした美濃の「織部焼」の手法を取り入れたお品物です。
緩やかな曲線を持つ独特の形状に、緑釉と「枕流(ちんりゅう)」の文字が調和し、食卓のアクセントとなる実用的な佇まいを見せています。
「枕流」とは、中国の故事「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」に由来する言葉で、言い間違いを認めず自説を貫いた中国の文人の逸話にちなみます。
篆刻や書道、絵画、そして美食と、多岐にわたる分野に足跡を残した魯山人らしく、小さなサイズの中に遊び心が表現されています。
昭和の激動期、美食を追求する中で「食器は料理の着物である」という信念に至った魯山人は、自らが理想とする器を求めて作陶の道へ深く没頭していきました。
彼が率いた会員制高級料亭「星岡茶寮」の隆盛とともに、当時の日本の食文化に合わせた多様な器が数多く誕生し、それらは近代陶芸における貴重な足跡として今日まで語り継がれています。
古美術永澤では、こうした歴史的価値のある北大路魯山人の作品をはじめ、近現代の作家の美術品を取り扱っております。整理や売却をご検討の際は、ぜひ一度古美術永澤にご相談ください。
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