
鶴鳥文螺鈿硯屏
「鶴鳥文螺鈿硯屏」をお譲りいただきました。
本品は漆黒の地色に鮮やかな虹色の光彩が映える硯屏で、瑞兆の象徴とされる鶴の立ち姿や、花木に佇む小鳥といった吉祥文様が施されています。
硯屏とは、書卓で墨を摺る際に風や埃を防ぎ、硯を守るために用いられてきた小型の衝立のことで、実用性のみならず書斎を飾る観賞用としても親しまれてきました。
中央の意匠のみならず、周囲の雷文や幾何学文様、台座の細部に至るまで丁寧な青貝細工があしらわれています。薄く削り出した貝片を黒漆へ埋め込む螺鈿技法は、熟練の技術と手間を要する漆芸表現の一つであり、角度によって変化する貝特有の光沢が落ち着いた佇まいを見せています。
この螺鈿の技術は、古代中国から日本や朝鮮半島へと伝わり、東アジアの漆工芸において独自の発展を遂げてきました。特に吉祥文様を飾った螺鈿の調度品は、古くから文人墨客らに親しまれてきました。
古美術永澤では、伝統的な漆工芸品や骨董品の査定・買取を承っております。ご自宅に眠っている漆器や螺鈿作品の売却をご検討の際は、ぜひ古美術永澤までお気軽にご相談ください。
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