
古銭「大中通宝(だいちゅうつうほう)」
「大中通宝(だいちゅうつうほう)」をお譲りいただきました。
大中通宝は、朱元璋(後の洪武帝)が1361年に発行した明銭(明朝の時代に中国で発行された銭貨)です。室町時代の日本では貨幣製造を行っていなかったため、明銭や宋銭が渡来銭としてもたらされ流通していました。当時明銭として最も多く流通したのは教科書でもおなじみの永楽通宝、次いで洪武通宝です。大中通宝は数は少ないながらも使用されていました。
東国では明銭である永楽通宝が広く用いられていましたが、畿内や西国では明銭は宋銭より使い勝手が良くないことや、新し過ぎて私鋳銭(偽造貨幣)を疑われたりすることから、明銭が嫌われていたとする見方があります。室町幕府による最初の撰銭令と言われている明応9年の追加法に「根本渡唐銭(=正規の貨幣であることを証明する割注が付けられた明銭)は古銭(=宋銭)同様に通用させること」を命じた規定があります。日本の中世後期において、支払の際に劣悪な銭貨を忌避・排除したことを「撰銭(えりぜに)」と言いますが、先の記録から明銭はその撰銭の対象になっていた可能性があったことが伺えます。
古銭・コインの査定には専門知識と豊富な経験が必要不可欠です。ご自宅に眠る古銭の価値を知りたいときは、お気軽にご相談ください。
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