
「安政二分判金」をお譲りいただきました。
二分判金とは、「二分金」とも呼ばれる江戸時代の金貨の一種です。文政元年(1818年)から明治2年に至るまで鋳造されました。二分の価値は1両(小判1枚)の半分にあたり、現在の貨幣価値にして8万円を超える高額貨幣でした。
短冊型で、表面には桐紋の図柄と額面を表す「二分」の文字、裏面には金貨の鋳造を取り仕切っていた後藤庄三郎光次の署名「光次」と花押が大きく打たれています。サイズ、裏面の時代印、文字の特徴などから種類を判別します。
今回お譲りいただいたのは、安政3年(1856年)から鋳造されていた「安政二分判金」です。初代二分判金である「文政二分判金」に比して金の含有量が大きく減っているのが特徴です。
二分判金のうち、表と裏で刻印の上下が逆転している「逆打」と呼ばれるエラー品は特に希少価値が高く、高額で取引される傾向にあります。
重さや色味、側面の状態などの違いが真贋を見分けるポイントになりますが、本物に近い偽物も多数存在します。価値が下がってしまうため、試金(真贋確認のために表面を削ること)はご法度。判金を見つけたら、そのままの状態で専門業者に鑑定依頼をするのが安心です。
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