
「甲州一分金」をお譲りいただきました。
甲州金とは、甲斐国(現在の山梨県)において武田氏が発行し、戦国時代から江戸時代の終わりまで流通した金貨の一群です。1695年よりも前に作られた「古甲金」と1695年以降に作られた「新甲金」に大別され、代表的な新甲金として、額面違いの「甲州一分金」「甲州一朱金」「甲州二朱金」等があります。
甲州金は、「両・分・朱」という金貨の単位、および「1両=4分=16朱=64糸目」という「四進法」を確立した革新的な貨幣でした。また、それまでの通貨が重さで価値を決める「秤量貨幣」であったのに対し、甲州金は表面の刻印によって価値が保証された日本初の「計数貨幣」でした。完成度の高い単位体系は、後に天下統一を果たした江戸幕府の金貨に採用されます。単なる地方の独自通貨に留まらず、近世日本の貨幣制度の礎となった歴史的に重要な貨幣といえるでしょう。
元々金の純度も高く、古銭としての価値が高い甲州金ですが、刻印のくっきりした状態の良いものはより高額で取引される傾向にあり、背(裏面)の刻印の種類によっても価値が変わります。ご売却の際は、信頼できる専門業者に鑑定を依頼することが大切です。
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