
「元文小判(げんぶんこばん)」をお譲りいただきました。
元文小判は、額面一両の価値を持つ江戸時代の小判です。元文元年(1736年)より鋳造が開始され、以後80年以上にわたって流通しました。裏面右側に真書体(楷書体)の「文」の文字の刻印があることから「古文字小判(こぶんじこばん)」あるいは「真文小判(しんぶんこばん)」とも呼ばれます。
表面には鏨による茣蓙目が刻まれ、桐紋の図柄と額面を表す「壹两」の文字、金貨の鋳造を請け負っていた後藤庄三郎光次の署名「光次」と花押、裏面には花押と「文」の文字、そして小判師および吹所の験極印が打たれています。それ以外の凹凸は両替商刻印です。
2つの験極印が偶然にも「大吉」の文字を構成しているものは「偶然大吉」と呼ばれ、縁起が良いものとして人気があります。験極印が「大吉・小吉・堺長・馬神・久吉・守神・久長」となっている「七福」や、「筋神」や「筋当」となっている「佐渡小判金」、将軍などへの贈呈品として特別に鋳造された「献上判」(偶然ではなく意図的に「大吉」が打たれているもの)、両替商刻印がないもの等は、特に希少価値が高い種類として高額査定が期待できるでしょう。
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