
奥村土牛(おくむら とぎゅう)菖蒲 掛け軸
現代日本画壇を代表する巨匠、奥村土牛(おくむら とぎゅう、1889-1990年)の作品「菖蒲」をお譲りいただきました。
土牛は、師である小林古径の影響を強く受けながらも、独自の淡く透明感のある色彩と、執念とも言える徹底した観察眼による写生を追求した作家です。
今回の菖蒲の掛け軸も、余白の美しさを存分に活かした構図の中に、凛とした気品と春から夏へと移ろう季節の瑞々しさが封じ込められています。
極限まで削ぎ落とされた筆致でありながら、画面からは菖蒲が持つ生命の律動が静かに伝わってくる逸品です。
こうした土牛の画風が確立された背景には、長い下積みの時代がありました。彼は40代後半でようやく画壇の脚光を浴び始めましたが、その遅咲きのキャリアが、対象を深く見つめる揺るぎない眼差しと、一切の妥協を排した精神性を育みました。
古美術永澤では、このような掛け軸や歴史的価値の高い作品を次世代へと繋ぐお手伝いをしております。ご自宅や蔵で眠っている貴重な美術品がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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