
森琴石 柳堤帰棹図
明治から大正期にかけて関西画壇で活動した南画家、森琴石(もり きんせき、1843-1921年)による掛け軸「柳堤帰棹図」をお譲りいただきました。
本作は、柳が並ぶ堤と川面に浮かぶ小舟を中心とした水辺の風景を描いた作品です。中国南画(文人画)の伝統的な構図を踏襲しています。
作者の森琴石は1843年に摂津国(現在の兵庫県)に生まれ、南画の伝統的な山水表現を踏襲しながら、銅版画技術を学ぶなど幅広く活動した絵師です。
本作が制作された明治から大正時代は、西洋文化の流入や時代の変化に伴い、日本の伝統的な文人画や南画のあり方にも模索が見られた時期です。
森琴石は大阪を中心に「日本南画協会」の設立(1897年)に加わるなど、南画の地位向上や次世代への継承、流派の組織化に精力的に取り組みました。
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