
寿老人と玄鹿の置物
「寿老人と玄鹿」の置物です。長く伸びた頭部と豊かにたくわえた髭、そして穏やかな表情の寿老人が、寄り添う玄鹿(げんろく)とともにたたずむ姿が表現されています。
手元には宝珠と思われる瑞祥のモチーフを持たせ、衣のシワや質感まで細やかに造形されています。
寿老人は七福神の一柱として知られ、中国の道教における長寿の神「南極老人星」の化身とされています。寿老人が従える鹿も千年以上生きる「玄鹿」と呼ばれ、長寿と繁栄を象徴する縁起の良いモチーフとして美術工芸品に取り入れられてきました。
江戸時代から近代にかけて、こうした置物は床の間や客間を飾る室礼として重用され、当時の職人たちによる鋳造・金工技術によって数々の作品が作られました。
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